自己満足ブログ。

メンタルへらってる女です

年末大掃除

掃除をしていると思わず手を止めてしまうことってないだろうか?私はある。ついさっき、本棚を整理しているときに見つけたのだ。ほこりをかぶったそれを手に取る。通称赤本と言われているアレ。自分の第一志望だった大学の過去問題集。

懐かしさとともにどろどろした薄ら暗いものが私の胸内に流れ込んでくるのを感じた。……行きたくてたまらなかった大学。学園祭にも足を運んだなあ。結局落ちちゃったけどね。

浪人までさせてもらって、自分にしてはかなり努力した記憶がある。受けた私立はすべて合格したし、第一志望の試験のときも手ごたえを感じていた。受かった、そう思っていた。最後の最後で私は落ちた。自分の番号を何度も探した。どこにも見当たらなかったときの、頭がすうと冷えてくる感じを今でも覚えている。

大学受験に失敗したことなんて、人生の中ではたった1ページのようなささいな出来事かもしれない。でも、その1ページのせいで大きく転落していくことになるだなんて考えてもみなかったのだ。

大学でなら自分の興味のある学問を専攻できるというのは事実ではなくて、実際にはうんざりするようなつまらない勉強をする必要があった。私は辟易とした。難解な教科書から逃げるようにしてソーシャルゲームにはまっていった。単位をとるための勉強という、義務を怠ったのだ。大学受験を終えてからも苦行のような勉強をしなければいけないのは、私には耐えられなかった。

義務を怠った人間の行く末なんてものは分かり切ったものだろう。

赤本を黙って本棚に戻す。今やこの本は、私の転落人生を彩る悲劇的なシナリオだ。いつになったら喜劇へと化すのか。ハッピーエンドを渇望したいけどもきっと悲劇のヒロインが似合う私は再び掃除の作業に戻った。